子どもの手先も育てます、室内での手遊びを楽しもう

皆さんは、小さい頃手遊びを楽しんだという記憶はないでしょうか。私も子どもの頃からやっていて、今でも覚えているというものがいくつかあります。小さい頃に覚えたことなのに、不思議と忘れていないものだなと思うんですが、何気なくやっていたこの手遊びには、実はいろんな効果があるんです。

手を動かすので、手先が器用になることだけではなく、手を使うことが脳の活動を活発にしたり、利き手ではない方の手も合わせて使うことが脳のバランスをよくすることにも繋がったりします。それから、手遊びの中に出てくる言葉を覚えることもできますね。

例えば『あたま、かた、ひざポン』という手遊び歌をご存知だったらイメージしやすいかと思うんですが、頭と歌った時には頭に手をやる、肩と歌った時には今度は肩に手を置くなど、言葉と体を連動させる歌もあります。そうすると、子どもの中にその言葉が何を意味するのかがスッと入るんですよね。直接触れる以外でも、歌の中に言葉がたくさん出てくるので、語彙力を高めることにも繋がります。

それから、リズム感がつくのももちろんですし、音楽に触れることで心を安定させることもできるんです。手遊びは、まだ小さい赤ちゃんにも歌ってあげられる手遊び歌もありますし、子どもと一緒に楽しめるものもありますので、わりと幅広い年代のお子さんに対応できる遊びでもありますね。

赤ちゃん向けの手遊び歌には『いっぽんばしこちょこちょ』などがあります。『いっぽんばしこちょこちょ』は、赤ちゃんの手を触って遊ぶ手遊び歌で、さいごにこちょこちょとくすぐるところもあり、赤ちゃんも嬉しそうに笑います。赤ちゃんが笑うと、またやってみたくなるんですよね。子どもが大きくなったら、できる手遊びも多くなります。

トントントントンひげじいさん、で始まる『ひげじいさん』は、かなりメジャーな手遊び歌ではないでしょうか。これが、最近では子どもが大好きなキャラクターを取り入れたものもあって、私は子どもが幼稚園で覚えて帰って来たのを逆に教えてもらいました。そんな風に会話のきっかけになることもありますし、手遊びは特に準備は何もなくても遊ぶことができますので、無理なくできそうな遊びでもありますよね。

以上のように、雨の日の遊びとしても考えられる手遊びですが、実際に子どもとかかわる仕事をしている人が、手遊びによって雨の日などで外に出られなくて憂鬱な気分になりがちな時でも、体を動かしリズムに触れることで気分をすっきりさせることができるとおっしゃっているんですよ。そういう効果があるとわかっているのならなおのこと、手遊びを雨の日の遊びとして積極的に取り入れたいものですね。