雨の日ならゆっくりできる読書、どんな本なら興味を持つの?

雨が降っていない日に元気に外で遊ぶことは、子どもの体や心を育てる上でとても大切なことですが、雨の日にゆっくり時間と取ってする読書もまた、外で遊ぶのとは別の面で子どもの心によい影響を与えます。それは学力的な面を考えてもそうですし、感情的な面を考えてもそうです。

その読書を雨の日の遊びとして取り入れようとした時、困ったなと感じるのは子どもが聞きたがらない時です。読み聞かせをして、それを楽しく聞いてくれればいいんですが、なかなか続かなくてすぐに別の遊びを始めてしまうこともあります。そんな時に無理に聞きなさいと言ってしまうと、読書が押し付けられたものになってしまいますので、興味を持てない時には無理強いはしない方がいいものなんですが、そうはいってもせっかくだから親としては聞いてほしいですよね。

そこで、子どもの年齢と、興味を持ちやすい本について見てみたいと思います。まずは、1歳くらいまでの小さいお子さんですが、この年齢ではまだ視力が安定していないため、色や形がはっきりしているものを好む傾向があります。それから、身近にある食べ物や乗り物、生き物などが出てくる絵本に興味を持つ時期でもありますので、小さいお子さんにもわかりやすい、普段からよく目にするものを題材に扱った絵本を選ぶとよさそうです。

次に2・3歳のお子さんですが、この年代になると自分の身の回りの出来事と絵本の中のお話を結びつけて考えたりイメージしたりすることができるようになりますので、日常生活でも体験するような身近な出来事を扱った絵本を中心に読むようにしてみましょう。

4・5歳くらいになると、長めのお話でも聞くことができるようになりますし、昔話のような今の生活とは離れたものでもイメージができるようになってきますので、空想ができるようなお話も交えて読んであげるといいですね。しかし、これらは目安であって、そういう本を選べば子どもが必ず興味を持つというものでもありません。子どもの興味は、その子ごとに違うからです。

それで、私が実際にやってみて効果があると思ったのが、図書館に連れて行って自分で本を選ばせることでした。一人は本が好きで何も言わなくても読んで欲しがるタイプだったのですが、もう一人は全く本に興味がないタイプで、読んでいても途中でどこかに行ってしまっていました。親が選んでもわからないんなら自分でさせてみよう、そう思ってある雨の日に図書館に連れて行ってみました。

そうしたら、いくつかの本を自分で選んだんですが、帰って読んでみたら、少し難しいかなと思う本でも自分で選んだものだからか最後まで飽きずに聞いていて、とても驚いたんです。それがきっかけで、図書館によく行くようになり、読む本も増えました。図書館に行くことで雨の日でも家の中だけではなくなって気分転換にもなりますし、近くに図書館があるのならお子さんと一緒に選んでみることをお勧めします。